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そんな大きなうねりが製造業界を席巻しつつあり、現在のApple社などに代表されるように、製造業であってもファブレス(fabrication facility -less)、つまり工場を持たない企業も少なくない時代になってきた。
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この傾向をさらに推し進めた例もある。2008年にフィリップスは北米テレビ事業を船井電機にブランドライセンスをし、設計から流通、アフターサービスまでをすべて委託していた。ここでフィリップス社がやっていることは”Philips”ブランドのライセンスをするだけ。これは製造業、ひいては第二次産業と言えるだろうか?
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このように、従来の定義による“製造業”とは中身が変わってきており、急速にサービス業化しているのが現状だと思う。「日本はコモディティ化する製造業を捨て、サービス業へ転換することが望ましい」といった著名な経済学者のコメントを聞いたことがあるが、内実はこのように単純なものではない。
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